2014年4月19日土曜日

ビビッドな色を着る...

Patagonia鎌倉(本社)で、もう何度めかわからないな〜
WSをさせて頂きました。
定員20名はいつもありがたいことにすぐに埋まってしまうそうで、次回開催もまだ決定していないのに既にご予約頂いて嬉しい限りです。

私の体つきが段々英語版のヨガジャーナルに載ってる先生達みたいに逞しくなっていくな〜と、撮ってもらった写真を眺めつつ。
今日はWSのあと、新作のヨガウエアをすべて試着して写真を撮り、フィードバックするということもさせて頂き、まあ40歳過ぎてこんなボディライン丸わかりの格好でモデルなんて本当にお恥ずかしいのですけれど、逆に開き直りで楽しませて頂いています!





用意して頂いたのは何故だかショッキングピンクとか、セクシーなカットのホルターネックとか、普段自分で選ばないチョイスばかり。
エロいエロい言われながら(笑)それってPatagoniaのイメージとして大丈夫なの?と思いつつ、自分では鏡を観ていないので、どうなっているのかさっぱりわかっていないまま、この写真が全国の店舗に送られると知り冷や汗。
なんか本当にすみません....

でも、普段私服の下に仕込むので、黒とか白とかグレーとか、当たり障りない色のチョイスになりがちなのですけれど、人数の多いクラスや屋外では、先生がどこにいるか、派手な色を着ていてくれるとすぐにわかっていい、というなるほど〜なご意見を頂きました。

そういえば息子が小さい時の運動会では、息子には派手な色のソックスを履かせ、私も目立つ色のジャケットを羽織ってお互いすぐにわかるようにしていましたっけ。
それと同じなのかも^^
身体動かすとき、明るい色着ている方が元気な雰囲気出ますしね。
なによりプロフェッショナルぽく見えるし。

実は大昔、服飾系のデザイン学校に通っていた時、浅草橋ヤング用品店というファッション系のTV番組の取材を受けた事があって、ビビッドな黄色をたまたま着ていたのですが、これがまたスタジオのMCに不評で(笑)
それからあんまり着なくなってしまったんですよね。
 もうでもいいや。
好きな色を着よう。

 今日連れて帰って来たウエアはこれ。
ブラトップはカットがすごく良くて、脇に胸が逃げないよう、ホールド感もばっちり。
胸をぺたんこにしてしまうようなウエアは好きじゃないから、こういうのは大事ですね。
アンダーも苦しくなくていい感じ。
(ブラはS、タンクはXSです)
上の写真で着ているのは、インナーカップ内臓で、シルエット、着心地、素材感すべて良しの今まででいちばん気に入っている一枚。


 先日撮影があったOZmagazineでも、上の写真のウエアを着て後ろ姿で載せて頂いています。腕がムキムキでなんか残念な感じですけど、鎌倉情報は秀逸。
地元民も知らないような素敵情報満載でした。
是非お手に取ってみてみて下さいね〜!


2014年4月1日火曜日

強い女?

16歳の息子が夕飯の席につくなり、視線を斜め下に向け、首をふり、溜め息をつきながら、言うのだ。
「あ〜あ、なんか、プライドの高い女の人って苦手だよ...
自分の事ばっか主張して、カチッとしてるみたいなさ....ああいうのはホント嫌だわ。」

一体16歳の少年がどんな女性の何に辟易しているんだか。
私はちょっと面白いと思いながら、
「あら、私も結構プライド高いわよ。」と言ってみる。

「え? いや、全然そうでもないよ。
なんかさ、いわゆる女社長〜みたいなタイプ。」

私も一応個人事業主ではあるのだけど(笑)
そして逞しきシングルマザー。

私は日頃「強い」だの「怖い」だの言われるのはしょっちゅう。
振った男に至っては「傲慢」だとのたまった。
(あんたがそういうキャパシティしかないから振ったのよ。)

息子は「まったく困ったもんだ。」とでも言いたげに、その日は私がちょっと時間をかけて丁寧に作った韓国風のサラダを口一杯にほおばる。
普段は文句を言うのだ。
トマトにドレッシングをかけたくない、とか、この具材にこれは合わない、とか云々。
パッとチラ見して、迷わずもりもり口いっぱいにほおばるのは、かなりのOKサイン。
大蒜を擦り下ろしたり、胡麻を炒ったりしてわざわざ作ってあらかじめ和えておいた手間暇を一瞬にして見抜き、その労力や私の費やした時間を食べているのだ、彼は。
そうね、男の子は愛情が食べたいのよね。
そしてそれがどこにあるかよく知っている。

私はといったら、彼の一瞬「え?」とビックリしたような顔から放たれた 「そんなことないよ」の一言に大いに満足して、何があったのかそれ以上聞く気さえも起こらない。
そうよね、そうよね、私を身近で一番良く知ってる君は、私の優しさや柔らかさを一番よく知ってるわけ。
「そんなことないよ。」はお世辞でも慰めでもない、彼の本心からのリアクション(笑)

彼は今でこそ、バリバリのアスリートだけど、小さい時は女の子に間違われるような丸くて柔らかい感じの子で、私は本当にそれまで生きて来た痛い心が癒されたものでした。
だから、接し方も自然と丸くなる。
男の子だから、友達とケンカになりそうになったり、乱暴になったりすることはしょっちゅうだったのだけど、怒っても仕方ないし、怒る気もしないので、
「あらあら、とっても仲良しさんね。」とか、「あらぁ、楽しくて夢中になっちゃったのね。」「小さい赤ちゃんみたいでホントに可愛い。」など、ニコニコしながら言ってやると、本人達は恥ずかしくなって、それ以上自分の未熟な力を誇示しようとはしなくなるもの。男の子は母性に弱い。
で、こういうのは、本当は大人の男の人に一番良く効くのね。

でもそんな風にしてると、「怖い」とか「強い」とか「猛獣使い」って呼ばれちゃうんだな(笑)
泣いたりわめいたり、機嫌をとってもらおうと拗ねたりごねたりする女の方が、たぶん男には手に負える範疇だと思われているのだろうね。自分の舵を相手に渡してしまっているのだから。
その舵を「絶対渡さない。」と金庫の中に閉じ込めているのが「女社長」?

私も、30代は、自分が「女社長」みたいにならなきゃいけないって思っていて、まだまだ男尊女卑も残るこの社会で生きにくさを感じて、いろんなことに批判的な気持ちを持ってぶつかっていたけど、40代になると不思議と解けていくものなのかしら。
最近、「気にしない」スキルが上がった気がします。
舵なら「いつでもお渡ししますよ。ほら、とってみてごらんなさ〜い(ただし私より上手に舵を切れるならね)」って感じ。

う〜ん、もう少し時間が必要ね。
母性100%になってしまったら、それはそれで素敵だけど、まるで孫に囲まれたおばあちゃんみたいじゃない。
拗ねたりごねたりも時々上手に使わないとね。
女社長の安全地帯も、自分が弱っている時には必要なの。

男の子は女の舵を取りたくて、それに翻弄されて、感受性は高いけれど何事にも動じない、優しいいい男に育っていくものなのだしね。

息子にアドバイスするとしたら、
女には、その場その場で舵を持たせて、自分は周辺や行き先を先回り、男性の得意な空間把握能力を発揮してナビしていけば尊敬されるし、行き先を誘導出来るし、その方が楽よ。但しどこ行っても大丈夫、くらいの冒険心が必要だけれど、って感じかしら。
がんばってね。