2013年12月14日土曜日

「守る」こと、「癒す」こと 〜 関係の法則

"We get to share that joy and protect each other when it's rough"
僕たちは、大変な時や苦しい時には、喜びやお互いを守るということをシェアするんだ。


これは、Global Glue Projectでの、M.C YogiとAmandaからのメッセージ。
http://www.kickstarter.com/projects/globalglueproject/52-glue-films
カップルがずっと一緒にいるための秘訣(Glue=接着剤)を集めたショートフィルムです。
今朝、この言葉を目にし、ちょっとびっくりしました。
それはちょうど前の晩に私が思っていて、ブログに書こうか(でも眠いから明日にしようか)と考えていたのとまったく同じ事だったからです。

日本語で思っていた私の言葉は、
”関係っていうのは、癒す事と守る事をお互いがしあうこと” です。
「癒す」というのは、優しく包み込むというイメージではなくて、「ブレークスルー」、何かその人が引っかかっているようなことを壊し(Break)、乗り越え、通り抜けられる(Through)ようにすることもそうだと思うのです。
相手が先に進めるようにサポートするとか、応援するとか、たとえ意図していなくても、そういう事が自然に起こるようなエネルギーの作用の仕方、と考えていました。
「癒す」以外で良い言葉は他にあるかな... ( ーー)。o ◯ 眠いから明日考えよう.....
と思っていたら、朝起きて出ていた答えが"Joy”でした。
なるほどー!! 喜びね。

"Protect”はそのまま「守る 」ですね。
相手がそこにいる事を受け入れること、今居るその場所に留まる事を受け入れる事、でしょうか。
相手を自分のところに引き寄せて、「ここに居なさい」と留まらせる事とは違います。
(こういうのに憧れる女子も多ければ、こういうのを女子が求めていると勘違いしている男子も多いんでしょう? それは後々トラブルを招きます。)

男女だと、男性が守り、女性が癒す(喜びを与える)という感覚が一般的ですね。
でもいつもそうだと、いつしかそれが役割になって苦しくなってしまう。
もしくは、守ってくれない、癒してくれない(喜ばせてくれない)で不満が溜まる。

だけど、このヨガで深く繋がったカップルの場合、お互いにそれをするんだ、というところが素晴らしく本質的だと思います。

お二人にはお会いした事があります。
心から愛し合っているのがどの瞬間からも感じ取れました。
そして、その時には癒す側と守る側がわかりやすいなと思って見ていました。
だけど、そうではなかったんですね。
「お互いに」、「シェア」している。

いつもいつも同じ役割では、依存が生まれます。
自分は守らなくていい、癒さなくていい、だからいつの間にかそれが出来なくなる。

人間は、たとえどんなに愛し合っている近しい間柄の信頼している相手がいても、まずは「癒す事(喜びを与える事)」と「守る事」を自分でしないといけないのです。

自分が自分を癒し、守る事で前に進んだり、今の場所に留まったりの選択を日々行っています。そして「今」から「未来」へ進んでいきます。
癒されない、守られないという意識は、人を過去に縛り付けてしまうものです。

これは、男女のパートナーシップに限らず、どんな関係性に於いても当てはまる事ではないでしょうか。
親子、雇用関係、仕事のパートナーシップ、生徒と先生、医者と患者、ペットと飼い主、
友人関係、神様と自分....等等。

最近は男の子同士でも結構くっついているのですね。
電車の中で部活帰りの学生の集団を見ていると、守り役、癒し役、みたいな関係性が見えてきて結構面白いです。
女子は本当にはっきりしています。
癒し役は弱さを前面に出し、守り役は強さを前面に出し、お互いそれを暗黙の了解で演じている感じ。
私はヨガクラスではどちらもやるので、どちらもやろうと思えば上手に出来ます。
だけどプライベートではどちらもやりません。
誰が相手でもやらないように気をつけています。
どんな関係も、それを「お互いに」「シェア」するのが理想で希望だからです。
大変な時、苦しい時、人生に与えられた課題を乗り越えるのに、役割なんてしていたらそこから抜け出せなくなってしまう。

ヨガをやっているとどちらも自分ですることなんだという意識が芽生え、それをすることがだんだん上手になっていきます。
一緒に関係性を作り上げていたパートナーに違和感を感じ障害に思ったり、関係性が変って来た事を受け入れられないパートナーからのエネルギーの引き止めに合うかもしれません。
でもこのGlobal Glue Projectのカップル達は、そういう場面に何度も遭遇し、その度に一緒にいることを最優先にして、関係を育んで来られたのでしょうね。


さて、私は何故こんなことを思っていたのかはよくわかりません。
陰とか陽とかなんかそんなところからかな。
世界は終わりと始まりが繋がっていて、陰の中に陽が含まれ、陽の中に陰が含まれ、
廻り廻って相を成す。
もう少し考えてみようかな。