2012年9月25日火曜日

ヨガとセクシャリティ

ヨガの初心者クラスに参加される、「ヨガは初めて」の皆さんの服装はほぼ100%Tシャツです。
それが徐々に腕を出すノースリーブや、キャミソールなどの肩を動かしやすいものに変わり、動きを妨げない身体にフィットしたものに変わっていきます。

私もインストラクターになりたての頃は、大きなスタジオで男性もたくさんいらっしゃる場で、自分が身体の線をすべてあらわにしたような服装で、しかもお尻を突き出したり、寝そべったり、時には生徒さんと密着してアジャストメントすることになかなか慣れないものでした。
とはいえ、ティーチャーズトレーニングなどでは男性と一対一でポーズを支え合ったり、お互いの身体を見ながらアラインメントを修正し合う、といったことも日常茶飯事で、特にアメリカに行った時には、皆そんなことは何も気にしていないで、下着さえつけないで、逆に気にしている方がなんとなくいやらしいという空気でした。
皆あっけらかんと身体を出して、コンプレックスも何もないかのようにヨガを楽しんでいる。
私もいつしかそんな感じになって、今では少々麻痺気味です(笑)

セクシャリティ、って思春期に男女差が顕著になって、日本だとそれを出来るだけ隠すような風潮がありますよね。
理由として、仏教的な「慎み」の文化もありますが、性的な成長は好奇心の対象になりやすいので、そこでコンプレックスも発生しやすい。
逆にそんな中で、堂々としている子は何故かとても大人っぽく魅力的に映った覚えもあると思います。
魅力、というのは本来性的なものを抜きにしてはあり得ない物です。
日本の場合、それを出さずに幼稚なというか子供のままで止まってしまったかのようなファッションや振る舞いが好まれる傾向にあるのかもしれませんが、私にはどうも健全には映らない、また海外から見たら、日本のアイドルやアニメ文化ってやはりちょっとおかしく映ります。
また、途中を抜かしていきなり「おばちゃん」になってしまったり、女性が女性性を楽しむ期間が、なんだかとても少ないように思えてしまいます。

女性は 女性であるだけで本来魅力的なものです。
それにはセクシャリティの解放、ということが欠かせません。
何故ならそれが本来の自然な姿だからです。
「ありのままの自分」「本来の自分」でいる人はとても魅力的です。
相手にもブロックを感じさせないので、周りの人も心をオープンにしやすくなります。

何も肌を露出する事を薦めているわけではありませんが、セクシャリティの解放は、
「恥ずかしい」ことに敢えて挑戦することが効果的なようです。
「恥ずかしい」って大人にとってはタブーな感情で、まるで存在しないかのように扱われてしまう抑圧された部分です。誰にでもあると思います。
無理をすると誤解を招き、自己嫌悪にもなりかねませんので、ほんの少しだけ、ふさわしい場で大胆なことに挑戦してみる。
「恥ずかしい」を無視しない、なぜ「恥ずかしい」のか思い直してみる。

昨今、女性の間でベリーダンスが流行っているのはとてもわかる気がします。

ヨガを続けていくと、女性性と男性性が統合されてきて、中世的になるとも言われたりします。マインド的にはそういう傾向にあるかもしれませんが、肉体的には男性は男性らしい体つき、女性は女性らしい体つきや身のこなしが顕著になってくるものだと思っています。
(女性がムキムキや ガリガリになってしまうやり方はやり過ぎか、方法が正しくないのだと考えます)
身体の各機能が整い、内分泌系(ホルモン)が活性化し、健康的な性的魅力が増しますね。

さて、続きはまた書きます。
Alex Gray「Kissing」1983




2012年9月24日月曜日

針と老婆

インドのお話です。

一人の若い旅人が小さな村を通りかかりました。
粗末な小さな小屋の前で、一人の老婆が一生懸命曲がった腰を更に丸めて、何かを探しています。
旅人は不憫に思い、「おばあさん、何をお探しですか?よかったら私もお手伝い致しましょう」
すると老婆は「ああ親切な旅のお方、実はたった一本しかない針を落としてしまったのです。私はもう身体もあまり動かないし目もあまり見えない、縫い物をして日々食いつないでいる毎日です。その針がないと明日からどうやって生きていけばよいでしょう。どうか一緒に探すのを手伝って下さい」
若者は、そういうことならと、砂の上に落ちた針など見つかるものかとの思いを堪え、一生懸命たった一本の針を探しましたが、小屋の周りをすべて探し尽くしたのにいっこうに見つかりません。
陽もそろそろ暮れかけてきたので、

「おばあさん、小屋の周りはすべて探しましたが、さっぱり見つかりません。どこでその針を落とされたのですか?覚えていたら教えて下さい。暗くなる前にもう一度その辺りを探してみましょう」
すると老婆は、
「針を落としたのは小屋の中です、旅の方」
若者は驚いて、「じゃあなぜ小屋の外をあんなに血眼になって探していたのです?ある筈がないじゃないですか」
老婆は、
「貧しい私の小屋の中には蝋燭もなくてそても暗い。暗がりで落とした針を探すよりは、もしかしたら小屋の外に誰かが針を落としてはいないかと思って探していたのさ」

これは、探し物は自分の中にしか見つかりませんよというお話です。そこがどんなに暗くても、私達はそこに光をあてて、幸せや希望、愛、夢、望み、安定、静寂、平和、調和。。。外に探す事をやめて、自分の内側に見いださないといけない、のです。

OM

2012年9月14日金曜日

音のヨガWS & コンサート

音(ナーダ)ヨガの活動を鎌倉から、そして日本国内はもちろん、インド、オーストラリアなど各地で行ってこられた 
ユキタニグチさん(  http://yukitasogare.blogspot.com)
のマントラ&キルタンのWSを開催致します。
私が学んで来た流派のハタヨガをサンフランシスコで学ばれ、日本ではヨガの通訳やインストラクターとしても活躍し、舞踏など芸術に通じておられ、ご主人は国際的に活躍されるタブラ奏者のシェンフリンデル さんです。

現在はオーストラリア在住のユキさんが一時帰国されるタイミングの貴重な機会です。
江ノ島なので、サラスワティにちなんだテーマも入れて下さいとお願いしたところ、快く引き受けて下さいました。
実は現在ご懐妊中のユキさん、私はWSの日程を決めるため、メールでやり取りさせて頂いていた真っ最中でしたので、いち早くお知らせ下さって、既に他人事とは思っていないくらい嬉しくて....
なので今回はかなり素晴らしい特別な女神の時間になりそうです。

ユキさんが演奏しているあまり見慣れない弦楽器がタンプーラ。
タンプーラは器楽や声楽のときに使用される伴奏用の楽器です。
この楽器は4つの弦しか付いていず、フレットもなく、ただ4つの音を順番に出すためだけの楽器なので、単体で独奏をすると言う事は、ありません。ただ、この楽器があるのとないのとでは演奏時の雰囲気はまったく違うものになります。
インド音楽特有の「ムォオオオオオ〜〜〜ン」という響きはこの楽器が醸す倍音です。
4つの弦は、 Pa(ソ)、Sa(ド)、Sa(ド)、Sa(1音低いド)に調弦されます。

また、湘南在住のタブラ奏者 池田絢子さんにも今回タブラを伴奏して頂ける事になりました。(過去記事で、チベットの歌手テンジンさんのライブの時、タブラ演奏をされていた女性です)普段は大きなホール等で演奏されている方ですので、江ノ島スタジオで演奏して頂けるなんて本当に嬉しいです。私が大ファンであるU-Zhaanさんのお弟子さんでもあり、毎年インドにタブラ修行に行かれているそうです。
女性のタブラ奏者ってかっこいいですよね。
絢子さんのブログが超面白いのです。
「タブラ女子の日記ですよ」 

インドにもマントラもキルタンも、ヨガさえもまったくよくわからなくても、どなたでも興味が合ったら迷わず来てみて下さい。
敷居が高いように思われる事ですが、私のところはご存知とてもカジュアルな雰囲気です。
何かの扉を開くきっかけになるかもしれませんし、音が細胞レベルで私達を癒し、波動をより高くしてくれる事は毎回このブログに書いていますね。

10月28日(日)
17:00〜18:30 マントラ&キルタンWS
19:00〜20:00 コンサート
キャンドルの明かりの中で、どうぞ思い思いに寝そべったりしても全然構わないので、リラックスして楽しみましょう。

WSが3500円、コンサートが2000円、通しで5000円です。
http://pranic-yoga.com
HPにざっと内容アップしました。
どうか楽しみにしていて下さい。
OM



2012年9月4日火曜日

Endless Summer

ここ3日間の雨で、「まるで夏が洗い流されて行くみたい。。。」との名言を残したのは、昨日陰ヨガに来てくれたSさん。

遠くで雷が明るく空を照らす中、キャンドルの明かりの中で、本当にそんな気持ちになりながらの幻想的で穏やかな ひとときでした。

私の夏は、1ヶ月前どころか、2週間前のことすら「懐かしいね」と笑える程毎日いろいろなことがありました。
毎年夏はあまり頭が働かず(笑)、95%くらい感性と本能と直感で生きる人になってしまうのだけど、却っていろんなことがスムーズに運び、いろんな素敵な事がタイミング良くやってきたような気がします。いや、気がする、じゃなくて本当にそうだった。
夏が終わってもこの感覚で進んで行きたいな。

最近のクラスでは、「軸」を特に意識した身体の使い方、意識の据え方を徹底的にやっていますが、揺るぎないしなやかな軸があってこそ、身体も意識も自由自在に広がったり休まったり活発になったり穏やかになったり出来るものです。
嬉しい事ををより喜んで感謝したり、思いやりを持てたり、自分の意見をきちんと通したり、新しいアイディアにチャレンジしたり、そういう風に自分のエネルギーが流れて行きます。これは自分が一番実感している事で、ヨガは本当にいろんな角度からいつでも始めてから何年経っても自分を変化させてくれるんだな〜と改めて面白くなっているところです。

9/16の新月には、自分の軸をしっかり据えて、自分に必要な事を願う陰ヨガと倍音浴であるシンギングボウルのWSがあります。
演奏はお馴染みMojoさんこと遊響さん。
前回のブログにも書きましたが、音の力は細胞レベルで自分を変化させてくれるものです。
実感出来ても出来なくても、それは必ず起こります。
気持ちの良い時間になるのは間違いないので、ヨガ初心者の方も是非気軽に遊びに来て下さい。終わりにはちょっとしたポットラックで歓談する時間を設けます。
リラックスしながら体験をシェアしたり、Mojoさん持参の珍しい楽器等 で遊ばせて貰いましょう。
参加される方、まったく自由ですが、食べ物や飲み物等好きなようにお持ち下さい。
前日には私のナーダヨガの先生が鎌倉でライブを行うそうなので、私もいいクラスが出来るよう、いいバイブレーションをいっぱいチャージしてきますね♬

秋分を迎えたら季節は一気に陰に向かいます。
その前のタイミングで是非、ゆっくり軸を培い、エネルギーを整えませんか。
お待ちしています。
OM